私が勤める会社は、いわゆる就職難易度が高い大手JTCです。
私が入社した当時は、早稲田・慶應出身者が約8割を占め、東大・京大などの国公立大学出身者が続き、MARCH出身者は5%未満という、かなり学力重視の採用を行っていました。
そんな会社で採用責任者を務めていた人事部長から、今でも印象に残っている言葉があります。
「このレベルになると、大学名ではほとんど差がつかない。だから高校まで見る。」
最初に聞いたときは、とても驚きました。
大学名だけでは見えないものがある
私は、それまで「どこの大学に入ったか」が最も重要だと思っていました。
しかし、その人事部長の考えは違いました。
特に評価していたのは、地方の公立高校から自分の力で難関大学へ進学した人です。
例えば、
- 地方公立高校から東京大学へ進学した人
- 地方公立高校から早稲田大学・慶應義塾大学へ進学した人
こうした人は、受験環境に恵まれていなくても努力を積み重ね、結果を出してきたケースが多いと考えているそうです。
そのため、
- 打たれ強い
- 環境への適応力が高い
- 入社後も伸びる
という印象を持っていると話していました。
もちろん、これは「私立中高一貫校出身者は評価されない」という話ではありません。
実際、私の会社にも有名私立中高一貫校出身者は数多く在籍し、第一線で活躍しています。
あくまで、その人事部長が採用で重視していた一つの視点です。
他社でも似た話を聞いた
さらに興味深かったのは、この話が私の会社だけではなかったことです。
他社の人事担当者と話す機会があった際にも、
「難関大学の応募者が多い企業では、高校まで見ることは珍しくない」
という話を聞きました。
大学名だけでは差がつきにくい応募者が集まる企業では、
「どのような環境で育ち、どのような努力を積み重ねてきたのか」
という背景も、一つの参考情報として見ているということです。
もちろん、企業によって採用方針は異なりますし、高校だけで採用が決まることはありません。
学歴だけでなく、人物像や面接での受け答え、学生時代の経験など、さまざまな要素を総合的に評価した上で採用は決まります。
採用は数字だけでは測れない
採用というと、大学名や資格、TOEICの点数など、目に見える実績ばかりに目が向きがちです。
しかし実際には、
「どんな環境で育ち、どんな努力を積み重ねてきたのか」
という背景まで見ている採用担当者もいます。
この話を聞いたとき、私は「採用担当者は、思っている以上に応募者を多面的に見ているんだな」と強く感じました。
就職活動では大学名ばかりが話題になりがちですが、その裏側には、こうした視点を持つ採用担当者もいるというのは、意外と知られていない事実かもしれません。

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