海外駐在すると、実際どれくらいお金が貯まるのか。
私は東南アジアで駐在を経験しましたが、結論から言うと、海外駐在は資産形成の「ボーナスタイム」になり得ると思っています。
もちろん会社や赴任国によって待遇は大きく違います。
その前提で、私自身のケースを書いてみます。
体感的な年収は日本勤務時代の1.5倍くらい
海外駐在後の実質的な年収は、私の感覚では日本勤務時代の1.5〜1.75倍程度です。
「海外駐在すると年収2倍」というほどではありませんでした。
ただ、重要なのは給与そのものよりも会社が負担してくれる費用です。
私の場合、
- 住宅費:全額会社負担
- 車:会社支給
- ガソリン代・高速代:会社負担
- インターナショナルスクール:7〜8割程度を会社負担
- 医療費:会社手配の保険で自己負担なし
- 一時帰国:2年に1回会社負担
- 海外勤務に伴う手当:月10万円弱
という待遇でした。
これが家計には非常に大きい。
一番大きいのは「教育費・住宅・車」
私が特に恩恵を感じたものを3つ挙げるなら、
1位:インターナショナルスクール
2位:住宅
3位:車
です。
マレーシアには、日本から母子留学に来ている家庭もたくさんあります。
そうした家庭はインターの学費だけでなく、住宅や車も自分たちで用意します。
一方、駐在員の場合は会社によりますが、それらのかなりの部分を会社が負担してくれます。
住宅もプールやジム付きのコンドミニアムが一般的。
同じような教育・住宅・移動環境を東京ですべて自費で実現しようとすれば、月100万円あっても足りないのではないかと思うような生活です。
海外駐在の経済的メリットは、「年収が何倍になったか」だけでは測れないと思います。
海外駐在の住宅・車・教育費などの福利厚生については、こちらの記事で詳しくまとめています。
海外駐在員の福利厚生はどれくらい手厚い?東南アジア駐在のリアル
東南アジアだから生活費が安い、とは限らない
一方で、「東南アジアなら何でも安い」という感覚は、かなり違います。
日本と同じような生活をしようとすると、むしろ高い。
日本食を食べに行ったり、日本の食材を買ったりすれば、日本の1.5〜2倍程度することも珍しくありません。
駐在員は仕事上の付き合いも増えます。
私の場合、ゴルフは週1回程度。ビジターなら1回1万5,000円ほどかかります。
さらに家族旅行も年間5〜6回ほど行き、1回20〜30万円程度かかることもあります。
なので、駐在すると支出が減るわけではありません。
住宅・教育・車などの大きな固定費を会社が負担してくれる一方で、旅行やゴルフなどに使えるお金も増える。
そんなイメージが近いと思います。
それでも年間300万円ほど投資できるようになった
それなりに旅行をして、ゴルフにも行く。
それでも私の場合、年間で約300万円を投資に回せるようになりました。
日本勤務時代と比べると、およそ2倍です。
これが海外駐在を「資産形成のボーナスタイム」だと考えている理由です。
もちろん、駐在員でも夜の付き合いや遊興費などにかなりお金を使えば残りません。
ただ、普通に家族で旅行をしたり、ゴルフを楽しんだりする程度であれば、生活を楽しみながら資産形成も進めやすい。
これは海外駐在の大きなメリットだと思います。
お金以上に得られるものも大きい
そして海外駐在の価値は、お金だけではありません。
子どもにとっては、インターナショナルスクールなどを通じて、多様な価値観に触れる機会になります。
自分自身にとっても、多国籍なメンバーをマネジメントする経験ができます。
海外現法は日本本社より組織が小さいことも多く、その分、一人ひとりの裁量が大きくなるケースもあります。
自分で判断し、自分で決める経験が増える。
これは会社員としてのキャリアにも大きなプラスになりました。
海外駐在はおすすめしたい
結局、海外駐在がいいかどうかは、**「国による」**というのが大前提です。
会社の待遇によっても全く違います。
ただ、少なくとも私が経験した東南アジア駐在については、
お金が貯まる。
子どもに新しい教育環境を与えられる。
仕事の裁量が増える。
自分自身も多様な価値観に触れられる。
という非常に大きな経験になりました。
そして、海外で数年間生活することは、自分の人生観や価値観そのものを変えるイベントにもなり得ます。
もし後輩から、
「海外駐在のチャンスがあるんですが、行った方がいいですか?」
と聞かれたら、私はかなり強くおすすめします。
行きたいと思っているなら、ぜひ一度経験してみてほしい。
資産形成という意味でも、キャリアという意味でも、そして人生経験という意味でも、海外駐在にはそれだけの価値があると思っています。

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