東南アジアで仕事をしていると、最初の頃によくあります。
「あれ? さっきと言ってること違わない?」
という場面です。
特にローカルスタッフをマネジメントする立場になると、この「あれあれ?」に何度も遭遇します。
私が実際に経験したフィリピンでは、いわゆるボス文化がかなり強いと感じました。
上司である日本人が何かを指示すると、
「Yes, Sir.」
と、とりあえず返事はする。
だから最初はこちらも、
「理解してくれたんだな」
「これで進むだろう」
と思います。
ところが、数日後に確認すると全然進んでいない。
あるいは、指示した内容とは違うことをやっている。
日本語で言えば、少し面従腹背に近い感覚かもしれません。
表向きは同意しているけれど、それが必ずしも「理解した」「納得した」「実行する」という意味ではない。
ここは日本人が最初につまずきやすいところだと思います。
「5分前と話が違う」ことも普通にある
もう一つ驚いたのが、説明がその場その場で変わることです。
5分前にはAと言っていたのに、少し話を進めると突然Bと言い始める。
しかもAとBがほぼ180度違う。
駐在したばかりの頃、私はこれが結構困りました。
というのも、
「自分の英語力が足りないから、聞き間違えたのかな?」
と思ってしまうからです。
海外に来たばかりだと、どうしても自分の英語に自信がありません。
だから何か違和感があっても、
「たぶん自分が聞き取れていないんだろう」
と流してしまう。
でも、しばらく仕事をして分かったのは、
その違和感、意外と合っています。
単純に説明が変わっていることもあります。
その場を収めるための説明だったり、とりあえず怒られないための言い訳だったりすることもある。
もちろん全員がそうだという話ではありません。
ただ、日本とは仕事に対する価値観や上司との距離感がかなり違うので、日本と同じ前提でコミュニケーションすると噛み合わないことがあります。
分からなければ、分かるまで聞く
ここで大事なのは、
「自分の英語が悪いのかもしれない」と遠慮しすぎないこと。
だと思っています。
説明に矛盾を感じたら、
「さっきはこう言っていたけど、今の説明とどう違うの?」
と確認する。
分からなければ、納得できるまで聞く。
必要ならメールやチャットに残して、認識を合わせる。
海外で仕事をするというと、どうしても「英語力」が注目されます。
でも実際にマネジメントをやってみると、それ以上に重要なのは、
曖昧なままにしないこと。
なのかもしれません。
東南アジア駐在で感じる「あれあれ?」。
最初は自分を疑います。
でも、何年かやっていると分かってきます。
あれ?と思ったら、だいたい何かあります。
その違和感を放置せず、一つずつ確認する。
これも東南アジアで仕事をする上で身につけた、大事なスキルの一つです。

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