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駐妻が苦労すること|東南アジア駐在の「キラキラ生活」の裏側

「駐妻」と聞いて、どんな生活をイメージするでしょうか。

海外の広いコンドミニアムに住んで、平日の昼間は友達とランチ。子どもはインターナショナルスクールに通い、週末は家族で旅行。

特に東南アジア駐在の場合、日本よりも広い家に住めたり、会社によってはドライバーやメイドさんを利用できたりすることもあります。

SNSを見ていると、かなり華やかな世界に見えると思います。

実際、「駐在員の妻」ということに一種のステータスのようなものを感じている人もいるでしょう。

確かに、駐妻だからこそ経験できることはたくさんあります。

一方で、駐妻には駐妻なりの苦労があります。

海外駐在生活を見てきた中で、特に大変そうだなと感じるのが「人間関係」です。

東南アジアの日本人コミュニティは想像以上に狭い

東南アジアでは、日本人が住むエリアがある程度決まっています。

治安、通勤、学校、買い物などを考えると、どうしても日本人に人気のエリアができ、さらにその中でも「日本人に人気のコンドミニアム」が出てきます。

結果として、一つのコンドミニアムに日本人駐在員の家族が集中することがあります。

タイなどでは、

「このコンドミニアム、住んでいるのほとんど日本人じゃない?」

というレベルのところもあると聞きます。

海外に住んでいるのに、生活圏は日本人だらけ。

そして、この環境が合う人にとっては非常に楽しいのですが、合わない人にとっては結構つらい。

なぜなら、日本にいるときよりも人間関係が濃密になりやすいからです。

「仕事がない」から人間関係から逃げにくい

日本で生活していると、最近は共働き家庭も多く、ご近所付き合いは比較的希薄です。

「仕事があるから」

「今日は忙しいから」

と断ることもできます。

ところが駐妻の場合、現地で働いていないケースが多い。

そうなると平日の昼間に、

「ランチ行かない?」

「お茶しない?」

「今度みんなで集まろうよ」

という話が増えてきます。

もちろん、こうした付き合いが好きな人には最高の環境です。

毎日のように友達とランチをして、買い物に行って、習い事をして。

海外生活を満喫できるでしょう。

問題は、こうした濃密な人間関係が苦手な人です。

仕事をしていないだけに、誘いを断る理由も作りにくい。

最初は付き合いで参加していたものの、いつの間にかそのコミュニティから抜けられなくなってしまう。

そんな状況に苦しんでいる駐妻を、私は何人も見てきました。

子どもの学校でも日本人コミュニティがある

さらに人間関係は、住んでいるコンドミニアムだけではありません。

子どもが日本人学校に通っていれば、当然ながら保護者もほぼ日本人です。

学校行事や習い事、送迎などを通じて、そこでも人間関係ができます。

では、インターナショナルスクールなら大丈夫なのか。

必ずしもそうではありません。

インターナショナルスクールにも日本人家庭はいますから、その中で日本人保護者のコミュニティができることがあります。

つまり、

コンドミニアムの人間関係

学校の人間関係

と、いくつものコミュニティが重なっていきます。

さらに「夫の会社」という人間関係まである

そして、もう一つあるのが夫の会社です。

これは会社によってかなり違いますが、駐在員同士の家族ぐるみの付き合いを好む会社もあります。

「月に一回は家族も含めてみんなで食事」

「休日に駐在員家族でBBQ」

「家族みんなでイベント参加」

こうした文化が強い会社もあります。

もちろん楽しめる人にはいいのですが、妻からすると自分で選んだ人間関係ではありません。

夫の会社の人なので、気を遣う必要もあります。

こうして考えてみると、駐妻は、

コンドミニアム

子どもの学校

夫の会社

という非常に濃密な日本人コミュニティの中で生活することになります。

海外に住んでいるからこそ、むしろ日本にいた頃より日本人との人間関係が濃くなる。

これは駐在生活の面白いところでもあります。

海外に何年住んでも英語が話せないことは普通にある

そして、もう一つ駐妻生活で起こりやすいのが、

「数年間海外に住んでいたのに、英語があまり話せないまま帰国する」

ということです。

これは決して珍しい話ではありません。

駐在員本人であれば、嫌でも現地の会社に行きます。

ローカルスタッフと話したり、英語でメールを書いたり、会議をしたり。

毎日強制的に英語を使う環境に放り込まれます。

一方、駐妻にはその環境がありません。

生活の中心が日本人コミュニティになってしまえば、英語を使うのはレストランやスーパー、タクシーなどで簡単なやり取りをするときくらい。

これだけで英語がペラペラになるほど、語学は簡単ではありません。

「海外に住めば自然に英語が話せるようになる」

と思っている人もいますが、実際にはそんなことはありません。

むしろ東南アジアの日本人が多いエリアでは、日本語だけでもかなり生活できてしまいます。

だからこそ、自分から英語を使う環境を作る必要があります。

英会話に通う。

現地の習い事に参加する。

日本人以外の友人を作る。

学校の外国人保護者との交流に参加する。

ボランティアをする。

何でもいいと思います。

自分から日本人コミュニティの外へ出なければ、海外に住んでいるだけで世界が広がるわけではありません。

駐妻生活を楽しめるかは「自分の世界を作れるか」

駐妻生活には、日本ではなかなかできない経験がたくさんあります。

住環境が良かったり、旅行に行きやすかったり、子どもに国際的な教育を受けさせることができたり。

非常に恵まれた環境であることは間違いありません。

ただし、「夫の海外赴任についていけば、自動的に楽しい海外生活が始まる」というものでもありません。

夫には会社があります。

子どもには学校があります。

では、妻には何があるのか。

ここが意外と重要なのだと思います。

日本人コミュニティの人間関係だけが自分の世界になってしまうと、その人間関係がうまくいかなかったとき、一気に苦しくなります。

だからこそ、

「〇〇さんの奥さん」ではなく、自分自身の生活を現地で作る。

これが駐妻生活を楽しむためには大切なのではないでしょうか。

せっかく家族で海外に住めるという、人生でもそう何度もない機会です。

日本人コミュニティを否定する必要はありません。困ったときには助けてもらえますし、そこで一生の友人ができることもあります。

ただ、そこだけを自分の世界にしない。

日本人との付き合いも楽しみながら、ときにはそこから一歩外に出て、自分の好きなことや自分だけの人間関係を作ってみる。

そうすることで、「夫の海外赴任についてきた数年間」ではなく、

「自分自身が海外で暮らした数年間」

になるのではないかと思います。

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この記事を書いた人

40歳、大手JTCで働く会社員です。
これまで約20年間会社員として働き、海外駐在も経験してきました。

安定した仕事と収入がある一方で、「このまま定年まで働くことが本当に自分の望む人生なのか」と考えるようになりました。

そこで掲げた目標が、45歳でFIRE(経済的自立)を実現することです。
このブログでは、

・大手JTCで働いて感じたリアル
・資産運用・配当投資
・副業への挑戦
・海外駐在で得た経験
・FIREまでの資産推移や失敗談

を包み隠さず発信しています。

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