「大手企業の魅力は何ですか?」
そう聞かれると、多くの人はこんな答えを思い浮かべるでしょう。
- 給料が高い
- 福利厚生が充実している
- 雇用が安定している
もちろん、どれも大きな魅力です。
しかし、約20年間、大手JTC(日本の伝統的な大企業)で働いてきた私が感じる最大のメリットは、少し違います。
それは、
「一緒に働く人とのコミュニケーションで極端なストレスを感じる場面が比較的少ないこと」
です。
採用基準が、組織全体の働きやすさをつくる
私が勤める会社は、いわゆる人気企業です。
就職活動では多くの学生が応募し、採用のハードルも決して低くありません。
私が入社した頃は、早慶出身者が中心で、そこに東大・京大などの国立大学出身者が加わるような構成でした。
もちろん、学歴だけで仕事の能力は決まりません。
実際、学歴と仕事力は必ずしも一致しないと感じています。
それでも、採用時点で一定の基準を満たした人たちが集まることで、
- 論理的に考えられる
- 相手の話を理解できる
- 基本的なコミュニケーションが取れる
といった土台が比較的そろっていると感じます。
その結果、仕事が非常に進めやすいのです。
本当にストレスになるのは「仕事」ではなく「コミュニケーション」
もちろん、大手企業にもさまざまな人がいます。
仕事が苦手な人もいれば、コミュニケーションが得意ではない人もいます。
どんな組織でも、それは避けられません。
ただ、私の経験では、その割合は比較的少ないように感じています。
仕事で本当に疲れるのは、
- 話がなかなか伝わらない
- 約束したことが守られない
- 認識のズレが何度も起こる
といったコミュニケーションの問題です。
こうした状況は、仕事そのものより精神的な負担が大きいことがあります。
だからこそ、そのような場面が少ない環境には、大きな価値があると感じています。
妻の経験を聞いて、さらに実感した
この考えを強く持つようになったきっかけは、妻との会話でした。
妻は、大手企業とベンチャー企業の両方で働いた経験があります。
話を聞くと、ベンチャー企業には優秀で行動力のある人が多い一方で、人材のバックグラウンドが幅広く、組織が急成長する過程では、一緒に仕事を進めることが難しいと感じる場面もあったそうです。
その結果、人間関係やコミュニケーションに悩むことも、大手企業より多かったと言っていました。
もちろん、これはすべてのベンチャー企業に当てはまる話ではありません。
優秀な人材が集まるベンチャーも数多くあります。
あくまで一つの経験談ですが、私自身の経験とも重なり、
「大手企業には、見えにくい『働きやすさ』という価値がある」
と感じるようになりました。
給料より価値があるもの
就職活動では、年収や福利厚生ばかりに目が向きがちです。
しかし、社会人になると、一日の大半を職場で過ごします。
だからこそ、
「一緒に働く人と気持ちよく仕事ができること」
は、お金では測れない価値があります。
これは、約20年間働いてきて実感していることです。
それでも、私は45歳で会社を卒業したい
ここまで読むと、
「それなら、ずっと大手企業で働けばいいのでは?」
と思われるかもしれません。
実際、私も大手企業には多くの魅力があると思っています。
だからこそ、会社が嫌で辞めたいわけではありません。
それでも私が45歳でFIREを目指すのは、
「会社に依存せず、自分で人生を選べる状態になりたい」
からです。
大手企業の良さを知っているからこそ、その外の世界にも挑戦してみたい。
それが、私が45歳で会社を卒業したい理由です。

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