「体力がある人」と聞くと、徹夜でも仕事ができる人や、睡眠時間が短くても元気に動ける人をイメージする方が多いのではないでしょうか。
もちろん、生まれ持った体力の差はあると思います。
しかし、社会人になって多くの人を見てきて感じるのは、「体力」は肉体的なものだけではないということです。
実は、精神的な疲労が積み重なることで、「体力がない」と感じている人も少なくないのではないかと思っています。
精神的な体力は、人それぞれ消耗の仕方が違う
以前、妻と話していて印象に残ったことがあります。
人には、周りの空気や人の感情に敏感な人がいます。
相手の表情の変化にすぐ気付いたり、言葉の裏を考えたり、人の顔色を必要以上にうかがったりする人です。
特に日本人には、こうした傾向を持つ人が比較的多いように感じます。
一方で、あまり周囲を気にせず、自分のペースで物事を進められる人もいます。
どちらが良い悪いではありません。
ただ、前者のタイプは、日常生活の中で無意識のうちに多くのエネルギーを使っています。
その結果、肉体的には何もしていなくても、精神的な体力が大きく消耗してしまうのです。
運動していないのに疲れる理由
「今日は特に運動もしていない。」
「睡眠時間もちゃんと取っている。」
それなのに、なぜか一日中疲れている。
そんな経験はありませんか。
それは、肉体ではなく精神が疲れているのかもしれません。
仕事で周囲に気を遣い続けたり、人間関係で神経を使ったり、小さなことを何度も考え続けたりするだけでも、精神的なエネルギーは確実に消耗します。
周囲からは「体力がない人」に見えてしまうかもしれませんが、実際には目に見えないところで多くのエネルギーを使っているだけ、というケースも少なくないと思います。
「考えすぎかもしれない」と気付くだけでも楽になる
私自身も、必要以上に考えすぎてしまうことがあります。
相手がどう思っているのか、あの発言はどう受け取られたのか。
そんなことを頭の中で繰り返しているだけで、思っている以上に疲れてしまいます。
だからこそ、「自分は精神的な体力を使いやすいタイプなのかもしれない」と知ることは、とても大切だと思います。
もちろん、簡単に性格を変えることはできません。
それでも、「今疲れているのは体力がないからではなく、考えすぎているからかもしれない」と気付くだけで、少し気持ちは軽くなるはずです。
もし運動もしておらず、睡眠も取れているのに疲れが抜けないと感じるなら、一度「精神的な体力を使いすぎていないか」という視点で、自分自身を見つめ直してみるのもいいかもしれません。

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