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AI時代に、中学受験は本当に必要なのか

私は2人の子どもがいますが、今のところ中学受験をさせるつもりはありません。

理由は大きく3つあります。

1.小学生の時間を受験勉強だけで埋めてほしくない

1つ目は、小学生の時間を受験勉強だけで埋めてほしくないからです。

小学生のうちは、友達と遊んだり、外を走り回ったり、自然に触れたりしてほしい。そういう経験の中で育つ情緒や人間関係は、あとから取り戻しにくいものだと思っています。

小学4年生頃から塾に通い、小6になれば友達と遊ぶ時間もほとんどない。もちろん本人が強く望むのであれば別ですが、親が将来のためにとレールを敷いて、そこまで受験に時間を使わせることには、私はあまり魅力を感じません。

2.AI時代に、学歴の価値はこれまでと同じなのか

2つ目が、AI時代に学歴の価値がこれまでと同じなのかという疑問です。

中学受験をさせる家庭の中には、

「いい中学に入り、いい大学に入り、いい会社に入ってほしい」

という考えも少なからずあると思います。

ただ、ChatGPTをはじめAIが急速に進化する中で、今後5年、10年と経てば、「いい大学に入ること」の価値は今より相対的に下がっていくのではないかと私は考えています。

知識量そのものよりも、AIを使いながら考える力、質問する力、人と関係をつくる力、行動する力の方が重要になるからです。

そもそも私は、学歴と頭の良さは別物だと思っています。

私は地方の公立高校から早慶に現役合格しました。ただ、高校時代の成績は決して良くなく、本格的に受験勉強を始めたのも遅かったので、自分では運が良かったと思っています。

一方で、私がこれまで会った中で「本当に頭がいい」と感じる人の一人は、高卒の地元の友人です。

話が面白く、頭の回転が速く、物事の本質を捉える力がある。学歴だけでは測れない能力があることを、身近な人を見ても感じています。

さらに、我が家の場合は海外駐在を経験しており、子どもたちは英語にかなり慣れています。

そのため、少なくともMARCHクラスの私大を目指すのであれば、中学受験で付属校に入れる必要性はあまり感じていません。

英語で大きくアドバンテージを取れるのであれば、大学受験の段階で国語や社会など他科目に時間を集中させることもできます。大学から入る方が、我が家にとっては合理的だと思っています。

もちろん、灘・開成・麻布のように、東大や医学部を本気で目指す環境に身を置きたいのであれば、中学受験には十分な意味があると思います。

ただ、MARCHの付属校に入るために、小学生時代の何年間も受験勉強に費やす必要があるのか。

少なくとも今の私は、そこに大きな価値を感じていません。

3.公立中学校は「社会の縮図」だと思う

そして3つ目は、公立中学校に行くこと自体にも大きな価値があると思っているからです。

私は、公立中学校はある意味で「社会の縮図」だと思っています。

将来、東大に行くような子もいれば、勉強が苦手な子もいる。裕福な家庭もあれば、そうではない家庭もある。親の職業も価値観も家庭環境も、本当にバラバラです。

良くも悪くも、いろいろな人間が同じ教室にいる。

私は、この環境を経験することは社会に出たときに非常に役に立つと思っています。

もちろん私立の中高一貫校には、ある程度学力や家庭環境の近い生徒が集まり、高いレベルで切磋琢磨できるという大きなメリットがあります。

ただ、その「均質さ」は、場合によってはデメリットにもなり得ると思っています。

実際の社会は、同じような学力、価値観、家庭環境の人たちだけで構成されているわけではありません。

会社に入れば、年齢も学歴も性格も育ってきた環境も違う人たちと仕事をすることになります。海外に出れば、その違いはさらに大きくなります。

そう考えると、中学生くらいの頃から、

「世の中には、本当にいろいろな人がいる」

ということを肌感覚で知っておくことには、かなり大きな意味があると思っています。

私自身、仕事で海外駐在を経験していますが、周りの駐在員を見ても、地方の公立中学、公立高校から大学へ進学した人は非常に多いです。

もちろん因果関係があるとは言えません。

ただ、子どもの頃からいろいろな人間関係の中で揉まれ、自分とは違うタイプの人間とうまく付き合ってきた経験は、社会人になってからの適応力やコミュニケーション力に少なからずつながっているのではないか、と個人的には感じています。

言ってしまえば、人生の荒波に少し早くから揉まれることにも価値があるということです。

中学受験を否定したいわけではない

もちろん、中学受験そのものを否定するつもりはありません。

本人が行きたい学校がある。

特定の教育を受けたい。

東大や医学部など明確な目標があり、そのために適した環境を選びたい。

そうした理由であれば、中学受験は非常に合理的な選択だと思います。

ただ、「周りが受験するから」「いい大学に入れるため」「将来いい会社に入るため」という理由だけで、小学生時代の多くを受験勉強に使う必要が本当にあるのか。

私はそこには疑問を持っています。

子どもには、小学生のうちは勉強だけではなく、友達と遊び、自然に触れ、失敗し、いろいろな人と出会ってほしい。

そして必要になったときに、自分で勉強する力を身につければいい。

AIが社会の前提を大きく変えようとしている今だからこそ、昔と同じ「いい学校→いい大学→いい会社」というルートをそのまま子どもに当てはめるのではなく、本当にその受験が必要なのかを一度考えてみてもいいのではないかと思っています。

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この記事を書いた人

40歳、大手JTCで働く会社員です。
これまで約20年間会社員として働き、海外駐在も経験してきました。

安定した仕事と収入がある一方で、「このまま定年まで働くことが本当に自分の望む人生なのか」と考えるようになりました。

そこで掲げた目標が、45歳でFIRE(経済的自立)を実現することです。
このブログでは、

・大手JTCで働いて感じたリアル
・資産運用・配当投資
・副業への挑戦
・海外駐在で得た経験
・FIREまでの資産推移や失敗談

を包み隠さず発信しています。

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